子供に寂しい想いはさせたくない

もし将来子供が授かったら、できるだけ子供のそばにいようと考えていたのは、高校生ぐらいからだったと思います。

なぜかというと、私の両親は共働きで、幼い頃、母が家に居ないことが寂しかったからです。

初めましての方はこちらも見てくださいね🤗

子育てに対する想いは私の生い立ちの影響?

周囲の方から度々「愛情深く子育てしてたね」と言われます。

おそらく、自分の子供はみんな愛情深く子育てしていると思いますが、私には「子供には寂しい思いを絶対にさせない」と言う決意のようなものがありました。

母には家にいて欲しいと思った幼少期

お友達の家に遊びに行くと、宿題をみてくれたり、一緒にクッキーを焼いたり、ケーキを作ったりしてくれるお母さんが居て、とても羨ましく思っていました。

今、私が親になってみると、母は母なりに精一杯愛情を注いでくれたことも、私の面倒をみてくれたこともわかりますが、幼少期は

  • 勉強でわからないところを見てもらいたいのに、忙しそうで言えない
  • 一緒にお菓子作りしたいけど、そんな時間はないから無理かな
  • 本、洋服のお買い物に一緒に行きたいけど明日も仕事だね

なんて子供ながらに考えて、一緒にして欲しいことが言えず、寂しくて仕方なかった記憶があります。

高校生の頃から決めていたこと

私はそんな幼少期を過ごして、高校生の頃には「家にいるお母さんになろう」と思っていました。

高校時代にバリバリのキャリアウーマンよりも、家にいるお母さんを思い描くとは、なんと寂しい夢だったんだろうと思いますが・・・その時は、私の1番の望みだったのでしょう。

双子出産は予想外

家庭に入り、子供の側にいると決めていましたが、双子出産は予想外でした。

妊娠中はほとんど早産予防のために管理入院し、出産後も育児の無理が祟ったのか、なかなか体調が元に戻らず、私自身も点滴をしてもらいに病院へ行ったり、子供が寝ると一緒に少しでも寝なくてはと横になっていたりで、仕事をするなんて考えられないほど大変でした。

私が出産した20年前はまだ多胎児のための支援も少なく、体調が悪いからベビーシッターを頼もうと思っても、高額で頻繁には頼めない・・・。途方にくれていました。

🌟今、自治体でたくさんの支援ができたのは、きっと長く苦労された多胎児ママさん達の活動のおかげだと思います。

実母が仕事を辞めて手伝いに

どうしようと思っていた時、母が仕事を辞めて、平日は毎日のように双子育児の手伝いに来てくれました。

子供の頃、あれほど母に毎日家にいて欲しいと願ったことは、私が双子を産んだことにより叶えられたのです。(もう大人になっているので、毎日いて欲しいとは思っていませんでしたが・・・笑)

でも、おかげで、家事を手伝ってもらったり、ミルクを飲ませてもらったりして、私にも心身と時間の余裕ができ、子供に絵本を読んだり、一緒にLEGOやプラレールで遊ぶことができるようになりました。

男の子ですが、クッキーを一緒に作ったり、ケーキを作ったりして、幼い頃に憧れた母の姿を実現することができたのは、子供のためでもあり、私自身の幼い頃からの想いを叶えるためでもあったのだと思います。

子供のそばにいれる時間は案外短い

🌟子供の側にいようと思った理由は、

  • 私は仕事と両立できるほど器用ではなかったこと
  • 子供には私と同じような寂しい想いはさせたくないと思ったこと
  • 家にいるお母さんになりたいと思ったこと

こうした決意の中で、子供のそばにいることができて、幼い頃の寂しさを子供に体験させることがなく、いつも良好な関係を築くことができ、息子達との日々で、母が子供達に愛情を注いでいる姿を見て、私の寂しかった記憶や傷のようなものも癒されることができたと思います。

そして、今思うことは、子供のそばにいれる時間は想像していたよりもずっと短かったということです。今では家族全員で揃って「いただきます」「ごちそうさまでした」を言えることも少なくなりました。

私が子育てが終わりに近づき考えたことは、ずっと家にいるお母さんではなくても、子供が小さい時は少し仕事をセーブして寄り添う時間を作り、大きくなるにつれ、仕事も趣味もボリュームを増やしていき、子育て後には思う存分好きなことをやってみる方法もいいかなと思っています。

今、子育てに奮闘しているママさんたちが、工夫して子育てを楽しむ方法も一緒に考えて行きたいです。